NEWS INFORMATION
摂食嚥下ってナニ?~摂食・嚥下障害看護認定看護師の活動について~
2022年11月25日 看護部Blog
みなさん、こんにちは。
摂食・嚥下障害看護認定看護師の平井です。
摂食嚥下とはなにか、また、私たちの活動について紹介したいと思います。
コロナ禍の今、なかなか思うように外食ができませんが、
気の合う仲間や家族とおいしい物を食べておしゃべりするのは楽しい時間ですよね♪
摂食嚥下とは、食物を口から取り込み、咀嚼・嚥下して胃へ送り込む一連の作業のことです。
普段当たり前に行っていることなのですが、実はたくさんの神経や筋肉が関係する複雑な作業なのです。
『食べる事は、生きること』
疾患や治療、加齢など、様々な理由で思うように口から食べられなくなってしまった・・・
そのサポートをするのが私たち摂食嚥下に関わるスタッフの役割です。
【摂食嚥下リンクナース】
食べるためには、歯や舌などの口腔機能が重要です。口腔ケアは誤嚥性肺炎予防にも有効です。
ご自分で歯磨きができない患者さんの口腔内を観察し、安全に口腔ケアを行うために、
各病棟のケアリーダーとして活躍してくれています。
【言語聴覚士】
食べるために必要な口腔・嚥下機能の低下予防と、改善のためのリハビリメニューを考え、
代償法などについて提案してくれています。
【認定看護師】
疾患や日常生活動作、口腔・嚥下機能など多方面からアセスメントし、
安全においしく食べるためのアプローチを考え、多職種と連携しています。
私が大切にしているのは、患者さんとその家族の思いです。
機能的に、“食べられない”との判断が優位でも、一口でもいいから食べたいものを食べてもらいたい。
そのためにはどうしたらいいか。
たくさん悩んで考えて、誤嚥や窒息を起こさないようリスク管理し、
それでも安全に嚥下するまでは不安と緊張を伴いますが、「おいしい」と言ってもらえた時の、
その言葉と笑顔はかけがえのないものです。
『やって良かった!』と思わせてくれる患者さんに、たくさんのことを学ばせてもらっています。
摂食嚥下は、広く活動できる分野ですので、
一緒に盛り上げてくれるスタッフが増えるといいなと思っています!